「この子、体を動かすのが苦手で…」
体験に来られる親御さんから、よく聞く言葉です。
走るのが遅い。球技が苦手。集団競技では比べられるのがつらくて、すっかり運動に苦手意識がついてしまった。
でも、本当は運動が「嫌い」なのではなく、「できない自分が恥ずかしい」と思っているだけなのかもしれません。
空手(空手道)は、チームスポーツではありません。
「自分のペースで」「自分の課題に向き合う」個人種目です。だからこそ、苦手な子も比べられることなく少しずつ成長できるのです。
実際に、最初の体験で泣いてしまった子がいました。大きな声も出せず、まわりの動きにもついていけずに。
でも、その子は辞めませんでした。道場の雰囲気や先生の励まし、優しい先輩たちの姿に、何かを感じてくれたのでしょう。
数ヶ月後、その子は自ら前に出て号令をかけていました。緊張で声は震えていましたが、あのとき泣いていた子が…と、保護者の方も涙を浮かべていました。
また、以前スポーツを嫌がっていた子が「空手なら行きたい」と自分から言ってきたこともあります。
「誰かと競わなくていい」「ちゃんと褒めてもらえる」——その子なりに空手道が「安心できる場所」だったのでしょう。
私たちは、ただ技を教えるのではなく、「その子が変わるきっかけ」を一緒に育てたいと思っています。
運動が苦手でも、人見知りでも、大丈夫。空手道には、自分に自信をつける力があります。
「このままで大丈夫かな?」と少しでも感じたら、一度、道場に見学にいらしてください。
無理に動かさなくていい。ただ一歩だけ、踏み出してみませんか?
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