子どもが何かに困っているとき、大人が手を差し伸べればすぐに解決できることがたくさんあります。
転びそうになったら支えてあげる、困っていたら助けてあげる。
もちろん、子どもにとってそれが必要な場面もあります。
しかし、すべてを大人が解決してしまったら、子ども自身が考え、行動する機会を奪ってしまうことにもなります。
私たちの道場では、「自ら行動する力」「自立する心」「気づく力」を大切にしています。
技術を身につけるだけでなく、稽古を通して、自分で考え、挑戦し、乗り越えていく力を養ってほしいと願っています。
ときには失敗して悔しい思いをすることもあるでしょう。
思うように技が決まらず、何度やってもうまくいかず、心が折れそうになることもあるかもしれません。
でも、その経験は決して無駄にはなりません。
失敗したからこそ、どうすればできるのかを考え、もう一度挑戦しようと思える。
悔しい気持ちをバネにして努力を続けることができる。
そうやって自分自身と向き合い、成長していくことができるのです。
大人がすぐに手を出して解決してしまうのではなく、子ども自身が気づき、自ら動く。
その瞬間こそが、本当の成長の機会だと私たちは考えています。
もちろん、私たち指導者も子どもたちを放っておくわけではありません。
ただ答えを与えるのではなく、どうしたらできるようになるのかを一緒に考え、気づくためのヒントを与える。
そして、最後は子ども自身の力で乗り越えられるように導いていきます。
自分で気づき、行動し、乗り越えた経験は、大きな自信につながり、これからの人生においても大きな力となるはずです。
だからこそ、道場では失敗を恐れず、たくさん挑戦してほしい。
失敗したら悔しがってもいい。その悔しさが、成長のためのエネルギーになるからです。
そして、その成長を私たちは信じていますし、心から願っています。
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